第2回:マーサの幸せレシピ(2001)

第2回:マーサの幸せレシピ(2001)

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ぐり:寒くなって、お鍋にワインが美味しい季節だね。
寒さに食欲が比例して、ますます体重が増加しているぐりですが、
さて、第2回の「くりぐり映画鑑賞会」は、
2001年公開のドイツ映画『マーサの幸せレシピ』だよ。
監督、脚本はザンドラ・ネッテルベック氏。

あらすじとしては、ドイツのハンブルグでフランス料理のシェフとして働くアラフォー女性・マーサが、ある日、突然交通事故でなくなった姉の娘・リサを引き取 らなければならなくなって、小学生のリサとの生活を通して、完璧主義で他人を受け入れないマーサが混乱しながらも、人との関わりから、周囲に心を開いてい くという感じかな。

くり:あと、オーナーが独断で入れた陽気なイタリア人シェフ・マリオに、反発しながらも惹かれ、恋をして成長していくという、恋愛映画だね。

ぐり:2007年にはハリウッドでキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演で『幸せのレシピ』としてリメイクされたよね。

 

 

■「マーサが周りの人に幸せにしてもらったレシピ」

くり:原題は「Bella Martha」でちゃんとイタリア語なんだね。

ぐり:ベラってどういう意味?

くり:「すてきな」。イタリア男からの褒め言葉的な感じね。

ぐり:ほほう。いいじゃん。

くり:おしゃれだよ。

ぐり:これさー、3カ国くらいからの出資で作られてなかったっけ? ドイツ、イタリア、スイス。オーストリアも入っていたか。なんか、いいよね、大陸って。

くり:国境を軽く飛び越えるようなこと? みんないろんな言葉を話せたり。

ぐり:うん。方言みたいなものなんじゃないの? ヨーロッパの言葉って。言語が似ているんじゃないの。ゆえに、方言と。

くり:まーそうだね。文法とか似てるとかいうもんね。1個できれば、似たようなもんと。

ぐり:青森弁、大阪弁、九州弁の違いのようなものじゃないのだろうか。ざっくり。タイトルはいいんでない。まあ、マーサが人を幸せにしたレシピではないけどね。

くり:そうよ。イタリア男のレシピだよ。

ぐり:3人という調味料がかさなって、素敵な世界を作ったという意味でレシピか。まあ、イタリア男が関係をよくしたんだもんね。

くり:マーサが周りの人々を幸せにした、みたいに思われるね、この邦題だと。

ぐり:わたしも最初そう思っていたもん。アメリ的な周りを少しずつ幸せにしてあげる、マーサの料理みたいな。

くり:マーサが周りの人に幸せにしてもらった、と。どっちかと言えば。

ぐり:そうだねー。勇気ももらったしね。同じマンションに住む、建築士のひとにも世話にもなっていたよね。引越してきて建築士に、すぐ子供の面倒をみてもらったり。

くり:オーナーとか同僚もマーサを気遣っていたような気がするよ。

ぐり:まあ、ピリピリ女だからね。

くり:だから陽気なイタリア人が「マーサすてき!」ってよい意味で強引にずかずか土足で入ってきたことで変化……、原題はよいタイトルだ。

■まさかの官能映画!?

くり:気になったのは映画の半ばで、いきなりイタリア男が夜、マーサの家に来て、目隠しして、スープの味試し、のシーンだな。急に官能的になったというか、食欲と性欲をつなげるありがちな感じ。

ぐり:イタリア男は口説きにきたんじゃないの。まあ、料理って官能的なものじゃん。

くり:急に変だと思ったの。前半で子どもが絡んでいたときは丁寧に心の動きを描こうとしていたのが、いきなりどっかで見たような「料理と官能」、みたいな。いるかな、あのシーン。あそこだけテンションが違う気がしたんだよなあ。

ぐり:まあ、恋している話だからね、大人の恋愛じゃない。マーサが、不器用ながらも自分で暖かな家族を作っていくという話やろ。

くり:大人の官能がなくても、自然とあのままくっついても、観客には違和感ないし。ストーリーと食べ物の絡ませ方は、わりと自然だったと思うのになあ。官能好きの私だが、あそこは見てられんかった。こっぱずかしくて、べたすぎるというか。

ぐり:まあ、それが生々しくてよかったんじゃないかね。

くり:あのシーンは『氷の微笑』くらいのレベルであった。

ぐり:そうかー。そこまでじゃないよ

くり:そうかあ。

ぐり:うん。

くり:あとさ、マーサの下着姿。ものとしてはかわいかったけどね。ノーブラでも平気で外歩くとか、欧米人との違いなのか。

ぐり:どなんやろ。ノーブラだから、おっぱい垂れるんだね。そっちのが気になった。生々しい体にエロ。ハリウッド女優だとあきらかに作られているじゃん。欧米の女優さんって、リアル感あっていいよねー。

くり:そうだね。いくらいい話でも、キャメロン・ディアスが主役ってだけで、作り物感が出る。『私の中のあなた』とか、……食べ物の話するか。

■「ゴージャスで非現実的なフレンチ」と「心がこもっているイタリアン」

ぐり:うん。食べ物そんな記憶ないんだよねー。あの、イタリア男がご飯を食べないリサに作ったパスタがおいしそうだった。

くり:おいしそうに撮ろうというよりかは、「食べられない」とか、そういうことに使いたかったんだろうね。

ぐり:マーサは大人のフレンチを作る人だからね。わたしは、あのイタリア男の明るさやあたたかさが、二人の張り詰めた心を緩ませることで、実は食べられないマーサやリサに、「食事を美味しい、食べたい」と思えるようにしたんじゃないかな、と思ったけどね。

くり:それが料理にも表れているんじゃない。「ゴージャスで非現実的なフレンチ」と「心がこもっているイタリアン」。

ぐり:そうだね!

くり:私はフレンチの肉も食べてみたいけれども、『恋人たちの食卓』よりは料理が自然にからんだお話でした。

ぐり:現役料理人だからね。つかさ、料理人って芸術家だね。その道を突き通す人ってやはりすごいと思うよ。

くり:頭の回転早いなと思う。注文がいろいろきて、いろんなコンロを同時進行。

ぐり:瞬間が勝負だもんね。茹で過ぎてもだめ、焼きすぎてもだめ、その数秒が命みたいな。本当にすごい仕事だな、って思った。シェフが尊敬されるのがよくわかるよ。

くり:『恋人たちの食卓』のお父さんは1人で作っていたけど、たくさんの人を使ってやるのもすごい。だれがどのソースを作ってどこがどうなってどの皿になるのやら。

ぐり:チームプレイですよ。シェフが司令塔だもんね。だから、お店ってシェフが大切なんだね。

くり:しかし、シェフのマーサが、あんなに食料庫で休んでいる暇あるのかねと思った。急に帰るとかさー。打ち合わせとかしなくていいのか。

ぐり:まあ、そこは他にもできるシェフいるから。

くり:子どもは演技うまかったね。

ぐり:そだな。こんな感じかな。

くり:そんな感じかしら。

くりぐり

 

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kuriguri について

池袋と渋谷を拠点に活動する 副都心線を愛するくりぐりが、 日々の情報を毎週月曜から金曜までアレコレ発信!

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