こちらでデザイナーのトム・ブラウンさんに
インタヴューさせていただいたの!宣伝!
それはさておき、
彼に、
日本の読者に何かアドバイスはありますか、
って聞いたら、
印象的なことを言っていたのよね。
「自分にとってユニフォームのような服装を見つけて、
それを毎日着続けてみてください」。
彼はクロップド丈(短めの丈ってことね)のテイラードスーツを、
自分自身の服装にも、
発表するコレクションにも貫いているのよね。
根底にそのスーツという「基本型」があって、
それを毎回アレンジしてる、というかんじがするわけ。
彼にとってはスーツが「ユニフォーム」ってことなんだけど。
まーつまり、楳図かずおのボーダーとか、そういうことね。
(よね?)
そういう考え方もひとつあるわよね。
昨今「スタンダード」なんてのも流行ってるけど
(「スタンダード」が「流行る」ってのも
なんだかおかしな話ね!)
ひとつのスタイルを貫くやり方ね。
自分が好きで、心地よいものをずーっと身につける。
それがねえ…
私にはできないのよね!
なぜか…
ひとつには、
私の感覚はコム デ ギャルソンに洗脳?されているところが
往々にしてあると思うんだけど、
「新しくなきゃだめ」
という強迫観念的なものがどこかにあるのよね。
コム デ ギャルソンって、
びっくりするくらい毎シーズンころころ変わるわけ。
こないだはひらひらしてたのに、今度はトゲトゲ?
みたいな。
「変わる」ことをよし、としていて、
過去にやったモチーフなんかが出て来ようものなら
「もはやこれまで…」
くらいの評価だったのよねえ。
それが骨の髄にまでしみ込んじゃってるんでしょうね。
あとは、
ひとつのことにのめりこめない性質だからかしら…
ほんと、何度もしつこいけど、
ジュリーがうらやましいくらいなのよ。
死ぬまでずっと没頭できるくらいのスタイルは
ちょっとなさそうかもね…
だから、半年ごとに価値観が変わるくらいが
付き合いやすいんじゃないかしらねえ…
だから、
トムさんすいません、
自分それ、できません…
ってお話し聞きながら心の中で謝ったわ…