2014年12月
12月ということでベタにクリスマスと恋愛にしぼってみました。
第6回:八月のクリスマス(1998・韓国)
ぐり:メリークリスマス!
「くりぐり映画鑑賞会」クリスマス特集の最後は、
1998年公開の韓国映画「八月のクリスマス」。
監督はホ・ジノ。ペ・ヨンジュン主演映画「四月の雪」を撮った監督だね。
くり:余命幾ばくもない30代前後の写真館の男と、20代前半の若い女が恋に落ちる話だよね。
ぐり:そして、彼に訪れる死がふたりをいや応なしに、引き離す悲恋の話でもある。
くり:さて、早速だが、なんでタイトルが「8月のクリスマス」なのかが、わからなかったのだが……。
ぐり:そうだな。
くり:そうなの? また私の読みの浅さかと(笑)。ラストシーンがクリスマスだからか……。うーん、たいした意味はない感じだ。
ぐり:うーん。まあ、映画の色合いがよかったよね。たんたんとしたシーンの連続。
くり:そうね。
ぐり:しかし、主人公の男に言って欲しかったけどね。「死ぬ」って。
彼女はもやもやするじゃん。男の気持ちはわかるけどさ、やさしさかもしれないけどさ……。言ってくれよっておもう。
くり:そうね。なんかいろいろわかりやすすぎたところもあるかなあ。
それであんまり気持ちが入らないと言うか、「はあはあ」と思いながら見たなあ。
ナレーションとかいらなかったかもね。
ぐり:くりは、だいたい「はあはあ」言いながら見ているわね。
くり:そうね。はまれないね。不感症だからなあ。
ぐり:作りはいい映画だし、映画のトーンもいいとおもうよ。
たださ~、言えよと。しつこいけど。
くり:うん、まあ、そうだけども。観客が事情をけっこう早い段階で全部把握できちゃうのがなあ。
ぐり:まあ、最後、ちゃんと物語に結論をつけているから、ご都合主義じゃないね。
くり:なんかわかりやすくて深みがないかんじがしたなあ。深すぎるとついていけないが。
ぐり:えー深いと思ったけどね。死と向き合う男とそれを知らない女が恋に落ち。
相手に対する優しさ。とくに、俳優さんがいいじゃん。
くり: 俳優さんはよかったけど。女の子かわいかった。
ぐり:主人公のハン・ソッキュ素晴らしすぎ。
くり:しかし、日本のリメイク見たいなとは思わないかもね。あれ以上のものはなさそうだ。山崎まさよしとか。どうなんだ。
ぐり:山崎まさよしっていうのが、、、。
くり:あの、にこにこしてるかんじ、出せるのか。
ぐり:空気だそうとしているのはわかるけど。俳優の力量が違うだろ。
山崎まさよし、歌手だし。そっち本業よ。
くり:女の子は誰がやったのだ。
ぐり:関めぐみ。
くり:びみょう…。
ぐり:つかさ、リメイクする必要あるのかと。
くり:ないね。
ぐり:なんかさ、最近そういうの多いよね。
韓国映画だったら、「私の頭の中の消しゴム」だっけ?
それもリメイクして、舞台でもやっているのよ。
くり:リメイクされたの。へー。あれ見たよ。
リメイクって何なのかね。オマージュくらいならわかるが。
「七人の侍」となんとかとか。他の国で作り直すのはなんなのか?
ぐり:「インファナル・アフェア」とかもさ、アメリカでリメイクされたの、、、。
くり:はいはい。
ぐり:最悪だったじゃん。
くり:ほんものおもしろかった記憶が。
ぐり:もちろんだよ。
なんかさ、ここのところの、ハリウッドの流れに乗ろうとしているんだろうけど。
くり:便乗商法か。
ぐり:それよりも、良質なオリジナル脚本が見たいよね。
くり:そうねえ。どうすればいいんだろうね。
少女マンガ原作の映画とか売れてるみたいだしね。
作る方も見る方も、それでOKなんだろうね。
ぐり:まあさ、漫画のほうがいいとおもうんだよね。ドラマもそういうの多いよね。
今クール視聴率よかった「今日、会社休みます」も、「cocohana」連載漫画だしな。
くり:見る方もそれでよしと思っているわけで、原作知らない人が見ていたのかな。
ぐり:まあそうだろね。原作を買うんだったら、経済の好循環になるからいいんだけど。
くり:てな感じかね。
ぐり:だね。