「マルジェラを、ジョン・ガリアーノがデザイン!」
先日ファッション業界をにぎわせた話題。
なんのこっちゃ、と思うひとが多いかもしれないけど、
「マルジェラ」というブランドの服を、
「ジョン・ガリアーノ」というひとがデザインすることになったわけ。
ファッション業界にはよくある話で、
人の名前を冠したブランド名でも、
別の人がデザインしていたりするわけなのよね。
たとえば、「シャネル」は「カール・ラガーフェルド」がデザインしていたりするのよ。
でもねえ、ここが微妙で、
ブランドイメージのまんまでもつまんないというか、
デザイナーの個性が出てほしい。
でも、イメージは壊さないように。
みたいなお話があるのよ。
「エディ・スリマン」が
「サンローラン」のデザイナーに就任したときもそうだったわね。
「エディ」色が強すぎて、
これははたして「サンローラン」なのか?!
なんて意見も出た(あたしもそう思った)
わけ。
今回も同様、
あのアヴァンギャルド+シックな(たぶん…)
「マルジェラ」を
ゴージャス、デコラティブな(たぶん…)
「ガリアーノ」が
どうデザインするのか!
と、憶測が飛び交い、こんなん出たんだけど…
まあ、個人的には
「マルジェラ」にがんばって寄せたわね。
でもちょっと靴がちがうかしらねえ。
という感想だったんだけど、
これって、われわれにも身にしみる話よねえ、
なんて思ったわけ。
あたしはフリーなもんだから、
いろんな媒体でお仕事させてもらったりするわけなんだけど、
その媒体のカラーに沿わなきゃいけないのはもちろんで、
だけど、自分の名前もクレジットされるわけだし、
他でもないあたしをご指名くださったからには
あたしっぽさも少々追加する必要があるんだろうか、
とか、
そのせめぎ合いな気がするのよ。
媒体のカラーにのっとっていれば良し、
個性なんていらんわ!
という場合もあるんだろうけどねえ。
あたしもかつては会社員だったけど、
会社はそんなかんじが強いかもね。
会社がうまくまわるために働いてくれれば良し。
その歯車を止めかねないような
個人的な意見とかいらないから!
ということはあるかもしれないわね。
まあでもこのくりぐりだって、
ファッション好きなひとばっかりが読んでいるわけじゃないでしょうから
自分のやりたい放題、というわけにはいかないわよ、
と自分を戒めながらお話ししているわけで、(ほんとよ!)
でもやっぱり、今回「ガリアーノ」に求められたみたいに、
そのひとっぽさというのも出さねばね!
っていう…
上述したエディのサンローラン、
出たてのころはいろいろ言われたけど、
数シーズンしたら、サンローランってこんなもんか…
と思うようになってきているのも事実。
個性が社風を変えることもあったりするのよねえ。
てことで、
がんばりましょうね、ガリアーノ!
(レベルちがいすぎ…)