業界を問わず、「サステナビリティ」が声高に叫ばれている。
私がうろうろしているファッション界隈でもこのワードを聞かない日はないくらい話題となっている。
再生可能な素材開発、生産時の水使用量やCO2排出量削減、廃棄物の再利用など、いろんな企業努力を聞く。
なるほど、なるほど、今後はそうした意識が必要ですよね…!なんて返ししつつ、いつもよぎるのは、そもそも新たに作らなきゃいい、そして買わなきゃいいんだよね…、という思い。
人間は服を着ないと生活ができないが、食べ物のように、1日3回新作を取り入れねば死んでしまう、というわけではない。
長持ちする、「持続可能な」服を手に入れてしまえば、当分新しいものなんていらないはず。
「サステナビリティ」は、まだ使えるけど、新しいものが欲しくなる、という消費社会に踊らされている人間心理を根底から覆す。
私はと言えば、クローゼットには死ぬまでに着るのに充分足るくらいの洋服があるが、おしゃれ好きとして、「もう金輪際新作は買いません!」とはなかなか言えないでいる。
そして、ヨットでパリコレに行けそうにもないのです…

動物の写真でお茶を濁してみる。いずれも人間の娯楽のための施設に収容されておりますけれども…