今ごろ『ファースト・クラス』ファーストシーズン鑑賞が止まらなくなっているマウンティングランキング最下位、フリーファッションエディターのくりです。
そんなミーハーなわたくし、実はついにこの間パリコレに突撃してしまったのですね…!!
今シーズンはこういうのが多かった、というのや注目のブランドはこうだった、というのは各媒体で公式に発表されると思うので、ここではくり独断と偏見によるレポートをお送りしたいと思います!
で、まず第一弾。
そうそう簡単にショーは見られるものではなく、すべてをフォローできたわけではないのですが、印象に残ったブランドが2つあります。
それは、〈ジャックムス〉と〈サンローラン〉です。
え?ぜんぜんジャンルちがくない?
と、語尾上がり気味に通のあなたはおっしゃるでしょう…
そう、印象に残った理由というのは内容ではなく、ファッションに対する構え方、とでも申しますか…カルチャーショックだったのです、このふたつのショー。
こちら、今注目のフランスの新進ブランドなわけですが、見てください、デザイナー、ジャックムス氏(右端)のたのしげなこと!フィナーレでおもわずモデルといっしょに駆け出しちゃうなんて!あはは!うふふ!(in フランス語)という笑い声が聞こえてきそうです。
そして服もマリン風味でハッピームード満載。こういうカラフルなラインソックスとかも乙女心をつかみますよねえ。
足元はもちろん今をときめくスタンスミス、ナチュラルなヘアメイクでリラックスして着るのもいいですよねえ。
さらに、展示会はこんなカワイイショールームにて。ひまわりが枯れ気味なのはご愛嬌…
以前、ロンドンの新鋭クリストファー・ケインのことを「あっけらかんケインさん」と称させていただいていましたが ジャックムス氏、それを上回るあっけらかんさではないかとにらんでいます。「ファッションってたのしいな!」という、めくるめくファッションサーキットのなかで忘れてかけていた初心を取り戻させてくれるかんじ…(『ファースト・クラス』見すぎ。)新鮮でした…
そして、〈サンローラン〉。
言わずと知れたファッション界の寵児、エディ・スリマンさんが手がけているわけですが、これがまた世間一般に「ファッションショー」と言われてぼんやり思い浮かべるような、いわゆるかっこ付きの「ファッションショー」であったのです。
会場の外は人だかり、連れのふりをして紛れこめないかとインヴィテーションを持っている人々にお願いをしているエディファンであろうレベル高めのおしゃれキッズたち。
中に入ると暗い照明でまるでライブハウスのよう。フラッシュを浴びるセレブを横目に、シャンパンが配られ、ほろ酔い気分のところ真っ暗になって爆音が鳴り響きギラギラした照明の下を売れっ子モデルたちが闊歩する…
ひえ〜これがいわゆる「ファッション」かあ〜
とおもいっきり圧倒されてしまう自分…
こういうの、本当にあるのね!!
しかしこのロックコンサート並みのショーも、エディさんのカリスマ性があるからこそ成立すること…そんじょそこらの凡人ではこうはなりませんよ…あっぱれ、エディ!
ということでくりのわくわくパリコレレポート、つづく…