第3回:ジュリー&ジュリア(2009)

2014年11月
秋ということで食欲と恋愛にしぼってみました。
第3回:ジュリー&ジュリア(2009・アメリカ)   image
くり:アメリカでは知らない人がいないというくらい有名な料理家ジュリア・チャイルドが
1961年に出版したアメリカ人のためのフランス料理の本のレシピを、
現代のOLジュリー・パウエルが全制覇する過程をブログに綴る、というお話。

ぐり:ふたりの時代が交互に描かれていきます。

くり:えーと私が一番印象に残ったのは、やっぱり『週刊くりぐり』を始めたばかりなだけに、
ブログのやり方だとか出版への道とかそういうことでしたよ。
あのころは写真なしで料理ブログやってて、文字だけで読者集めるのすごいなと。

ぐり:そうだねー

くり:あとは、この本を何日で達成するぞとか、一貫したテーマがあるといいのねとか。
やる方も見る方もおもしろいんだろうなと。

ぐり:これ、実話なんだよね。

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1970年に自身のキッチンで撮影されたジュリア・チャイルドさん。

くり:ジュリアさん本人のことを知らなかったけど、メリル・ストリープがものまねしてる感けっこう伝わってきたもんね。
なるほど。おばちゃんだ。

ぐり:そうなんだよ。

くり:似てるね。

ぐり:ジュリーは、9.11のあとにブログはじめたのよね。

くり:えっ。そうなの?!

ぐり:うん。ジュリー、9.11のクレーム対策電話うけていたじゃん。

くり:聞いてなかった…

ぐり:職場のシーンがほとんどそうよ。

くり:そうなんだ…そこをそんなにあからさまに表現してなかったような…

ぐり:9.11でぽっかり空いた心の穴を
料理とブログでうめようとおもったとかそういうのじゃないのかな?

くり:なんかジュリー自身の個人的な情緒不安定ってかんじだった。
9.11、静かに描いてたね…
ジュリー、”Lower Manhattan Development Corporation”とかいう
9.11のために作られたような政府機関に勤めていた、と!ひえー、そうなのか…

ぐり:9.11でジュリーの情緒不安定がおきたとおもうよ。

くり:そうだったのね…

ぐり:ジュリアも戦争の中フランスいたでしょ。
9.11は本土をはじめて攻撃されたわけだから、これもアメリカ的には戦争なんだろうね。
違う時代にいた二人の女性が料理をして繋がる、というのがテーマだもんね。

くり:なんか戦争のひどさをあまり描いてなかったような。
背景としてはもちろんあったけど、全体に楽しいトーンで、料理ってすてき!で終わりそう。
私も戦争のことはあまり印象に残らなかったな…

ぐり:そうか。わたしは、この映画の中に少し影をかんじたんだよね。
ジュリアは第二次世界大戦、ジュリーは9.11テロにそれぞれ直面して、
「料理」に生きがいを見つける。そこには、影があるとおもうけどな。

くり:戦争が個人に虚無感とかそういったものを与えてなんとかしなきゃ、と、そういうことね。

ぐり:ジュリアが料理番組を引き受けたのも、
戦後、料理でアメリカ女性を元気づけようという意図だったとおもうよ。
それまで凝ったアメリカ料理がない中で、本場のフランス料理を教えて。
ジュリーがブログを始めたのもそういう経緯じゃないかな。
この映画みて考えさせられるのは、恋愛とか料理とかではないのかもしれないな。
どんな逆境でも、個人的に強く生きていく道がある、ということかも。

くり:背景がわからないと、
日々に忙殺されてはいけない、何かやらなきゃ、というのはひとが普遍的に抱える思いなので、
それと混同しちゃうかもね。私みたいに…

ぐり:平和のときの焦りとはちがうかも。
戦争は突然事故にあったようなものだから、耐性ができてないよね。常に緊張している。
生死を考えさせられている、というのはジュリアからは感じるよね。

くり:うーん…読解力がなく感受性のない私のようなものが見ると、
「女性ががんばって何かを成し遂げる話」としか見れなかったかもね…がっ栗…
映画の売り方も楽しげだもんねえ…「すべての女性たちにオススメの応援歌」だって。
さえないOLが自己実現、みたいな話のように書いてあるよ。

ぐり:ふーん。まあ、そのほうが売れるんだろね。

くり:上っ面ということですね…上っ面しか見てなかったっす…
まあでも「個人的に強く生きていく」には恋愛も必要、と。
パートナーのサポートあってこその実現。

ぐり:夫婦愛だよね。どちらも結婚してた。

くり:そうだよ。ひとりだったら途中でくじけるんじゃないかね。

ぐり:そうだねー。どちらの旦那さんもいい人だった。

くり:理解がありすぎる気がしたけど。
ジュリーがジュリアのコスプレをし出して夫がそれを暖かく見守る、というのもなあ。

ぐり:夫婦間でたのしんでいるのはいいんじゃない。

くり:そうねえ。
日常生活はちゃんと送ったうえで、いろんなキャラになるゲーム的なコスプレと違って、
ジュリーは自分を失ってもいいからジュリアになりたい、くらいの真剣さがあったよね。
まーそこまで憧れ、熱中するものを見つけられるというのはすばらしいことだが。

ぐり:はは。そうだね。今日は、堅い話になりましたな。

くり:ワイン飲んで寝ながら見てる場合じゃなかったよ。

ぐり:はは。

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kuriguri について

池袋と渋谷を拠点に活動する 副都心線を愛するくりぐりが、 日々の情報を毎週月曜から金曜までアレコレ発信!

コメント1件

  1. よしみゆか

    こんにちは。
    もしかして、阪大のいといちゃんですか?

    いいね

  2. ピンバック: 第4回:ラブ・アクチュアリー(2003) | 週刊くりぐり

  3. ピンバック: ユニフォームへの道 | 週刊くりぐり

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