副都心線に揺られて「今日は渋谷に5時~♪」
ということで、今日は出版社時代の上司に誘われて、
映画「フリーダ・カーロの遺品」をシアターイメージフォーラムへ鑑賞しにいった。
「服は第二の皮膚」ーー映画の中で、インタビューを受けていた女性ダンサーが発した言葉。
身につけているものは、間接的にその人の選択を表し、生き様を表す。
わたしが、ドキュメンタリー映画「フリーダ・カーロの遺品」から感じたのは、
「静と動の情熱」だ。
石内都さんの静かなパッションが写真を通して、
フリーダ・カーロの遺品から表れる「動」を描きだし、
20世紀初頭に、ラテンアメリカで生きたひとりの芸術家の生き様を浮かび上がらせている。
正直、わたしは能動的な生死を感じさせるフリーダ・カーロの絵が生々しくて怖かった。
だが鑑賞後、彼女の人生の選択を間接的にでも垣間見て、
わたしなりに彼女の絵がもつ強さの由来を理解した。
人は日々、無意識に小さな選択を続ける。
その小さな選択が重なり、その人自身を作り上げていく。
この作品を観て、わたしは、
自分とは、自分の選択で出来上がり、
自分以外の誰も作り上げることができないものだと、
今一度、自分を俯瞰した。
昨今観た中で、一番琴線に触れた映画「フリーダ・カーロの遺品」、
是非、映画館へ足をお運びいただきたい!
ぐり