おとなの夏休み 8月15日

neko

今朝、食卓へ降りると唐突にあるくんのママが

「あの猫、あるくんの使いじゃないのかしら?」と言う。

あの猫とは、お盆入り日にあらわれた小さな黒い猫だ。

夜、わたしが帰宅するとその猫は家の前の道路に座り、

近づいても逃げるでもなく「なあに?」とわたしを見上げた。

「そこにいると、危ないよ」と声をかけると、猫は「はーい」という感じで脇道へ歩いていく。

家に入ると、すぐに「かわいい猫が家の前にいたよ」とわたしはあるくんのママに話をした。

あるくんのママは「その猫、黒猫でしょ? 目がくりっとしたかわいい子じゃない?」と言った。

わたしは「そうそう、かわいい子」と応えた。

あるくんのママは

「今日、その猫が庭から部屋を覗き込みながら、あるくんみたいにかわいいそぶりで見つめてくるのよ」と言う。

それから数日、小さな黒い猫は我が家の庭に姿をあらわしている。

日々のさまざまなシーンで、あるくんの姿を追っているわたしたちは、

かつてのあるくんの仕草と猫のそれが重なり、

「あるくんの使い」というよりも、あるくんに見えてくる。

alkun

あるくんが星になって、8カ月が過ぎた。

今年はあるくんのお盆デビュー年。

明日の晩には帰らなければならないのだろうか。

あるくんが帰るとおもうと、

「もうちょっと、いてもいいんじゃない?」と引き止めたい。

もちろん、生きているもののエゴなのは、百も承知だけどね。

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コメント1件

  1. ロース

    いつもどこかで見ているのかもね。

    いいね: 1人

  2. ピンバック: 大人の夏休み 8月24日 | 週刊くりぐり

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