昨日に引き続き、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」について。
この映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」は、ストーリー、構成、展開、役者の演技、すべてにおいてわたしの中では三ツ星を超えて、すべての観客をハッピーにする映画だ、と言いたい。
わたしが、なぜこの映画を好きなのかいうと、
主人公のカールは少し大人げないところはあるものの、仕事で窮地に陥っても、料理人としての誇りをもち続け、常に全力で仕事へ取り組み、
「自分の料理でお客をちょっと幸せにしたい」という愚直で真摯な姿勢を失わないからだ。
それは、主人公カールが物語の中でつくる料理からも見える。
お客に提供するフレンチから、息子に作るサンドイッチ、元彼女に作るイタリアン、そしてフードトラックでの人気メニュー・キューバサンドイッチ。
実にどの料理も画面から本物のおいしさが伝わってくる。
次に、自分の仕事道具への愛着。
カールの自宅厨房は美しく整理され、料理のしやすい環境を整えている。
その姿勢はたとえ、どんな汚れたものでも同様で、油まみれのフードトラックを渡されても、カールは息子のパーシーとともに磨き、トラックをピカピカにして蘇らせる。
カールの仕事に対するまっすぐさは、たとえばパーシーが異臭を発したトレイを簡単に捨てたときに、はげしく怒る姿からも見られる。
厨房で働くものの基本は、仕事道具をないがしろにしてはいけない、と息子に教えたかったからだろう。
カールの料理人としての本物の誇りは、この映画を観る、すべての仕事をする人に自分が仕事へかける思いを考えさせる。
また、ジョン・ファヴローの映画への情熱も作品に現れているように思える。
わたしは、この作品を観るたびに、仕事は違えども、わたしも愚直でも真摯な姿勢で仕事を続けていきたい、そう感じざるを得ない。
面白い映画を探している人、笑いたい人、生活に刺激がほしい人、仕事に悩んでいる人などなど、気持ちをすっきりさせて、自分らしい未來をつくりたい方へおすすめの作品だ。
是非、ご興味のある方は一度ご覧いただきたい。
さて、Netflixでジョン・ファヴロー出演のフードドキュメンタリー番組「ザ・シェフ・ショー ~だから料理は楽しい!~」のシーズン1が、2019年6月から公開されている。
わたしはNetflixに入っていないのだが、この番組のために加入するかどうするか、ただいま目下悩み中。
では、明日!